漢方養生

東洋医学の基礎の考えに陰陽説が存在します。昼と夜、天と地、明と暗のように、万物すべてのものは、陰と陽の二つに分けられているという考えです。そして、そのどちらにも偏らずバランスがとれた状態が正常な状態だということです。人間の体も同様で、心の健康も身体の健康もバランスが大切だという事になります。経絡トリートメントは、ただ筋肉をほぐし血流を良くする「コリ・疲れ解消マッサージ」ではないのです。経絡トリートメントには、バランスを整えるという大きなポイントが隠されているのです。また、心と身体はつながっています。心のバランスが崩れると身体のバランスも崩れてしまいます。逆に、身体のバランスを整えていくことで、心のバランスも取り戻していくことが出来るでしょう。

「五行説」は、自然界のすべてのものを「木・火・土・金・水」の五つの要素に分け、それぞれが互いに影響しあっているという考えです。そして、それら五つのバランスがとれた状態が本来の望ましい状態だとされています。この考えは人の心や体に関しても同様で、「怒る・喜ぶ・思い悩む・悲しむ・恐れる」というように、人の感情もまた「木・火・土・金・水」に振り分けられ、人の身体も同じように五つに振り分けられた五臓に対応していると考えられます。経絡トリートメントでは、この五行説の考えを活用し、体の不調な部分にアプローチして体のバランスを整えるとともに、心の不調が体の不調となって表れている場合にはその部分にアプローチすることにより、心のバランスをも同時に整えていくことを目指しているのです。

刮痧-グアシャ-(かっさ)は中国伝統医術のひとつで、体内に滞った「瘀血-oketu-」を取り除く究極の排毒(デトックス)療法です。 天然素材のヘラ(玉石や水牛の角など)で、経絡、経穴(つぼ)を擦って刺激することにより、体内に滞った老廃物を排出し、人の持つ免疫力や自然治癒力を高める自然療法で、鍼灸と同じ効果が期待できるとされています。 簡単安全、”未病”の改善に即効性があるため、中国では病気治療から美容、リラクゼーションまで幅広く利用されています。 軽く押して痛みやシコリがある、または知らず知らずに手が行ってしまう箇所 (肩や首など)には、経穴の滞り、経絡の滞りがあるとゆうことになります。 刮痧療法は、刮痧ヘラで「経穴」を刺激して「経絡」の滞りを改善することで、全身の気・血・津液のはたらきや五臓五腑、各組織の健康維持・生命活動維持には大変役立つことから中国3千年の歴史があり、安心安全安易な技術としても広く認知されています。 目に見える痧-sya-(赤点)は、毒素が溜まっている証。健康な方はいくら擦っても赤くはなりません。また、痛そうに見えますが全くと言っていいほど無痛に近いです。 痧は1日〜7日で必ず消えます。また痧を出さない方法もありますのでご安心ください。